2023-03-08 11:55:00
愛犬の早食い、気になりませんか?
丸呑みしてしまったり、そのまま吐き出してしまったりすると心配になりますよね?
そして、早食いは満腹感を得にくいため食べ過ぎてしまうことも多く、肥満にも繋がります。
また、勢いよく食べたあとにお水をたくさん飲むことで犬種や状況によっては胃拡張や胃捻転の原因にもなります。
愛犬のために早食いを改善・予防したほうがいいと言えそうですね。
▶早食いは犬の習性
犬の先祖であるオオカミは群れで生活していました。
そのため、狩った獲物をのんびり食べていると自分の食べる分はなくなってしまいます。
次に獲物を捕らえる機会がいつなのかもわからない状況下で、早食いは必要だったのです。
そういった昔の習性の名残で、早食いしてしまうと考えられています。
▶そうはいっても改善したい「早食いのリスク」
習性だから、、と放っておいていいわけではありません。
早食いにはさまざまなリスクがあります。
①肥満になりやすい
先述したように、あっという間に平らげてしまうので満足感が得られません。
そのため「もっとほしい」とおねだりされてしまう場合も多いでしょう。
飼い主としても「足りなかったのかな、、」などとフードを追加してしまうことになりかねず、これが続くと結果として肥満になりやすいというリスクがあります。
②吐いてしまう
早食い直後にフードをそのまま吐いてしまうことがあります。
これは嘔吐でなく「吐出」であり、吐き出したあとも元気であれば問題ありません。
しかし、頻度が多いと胃に負担もかかり、栄養が取りにくくなってしまいます。
③胃拡張や胃捻転の危険
ドライフードを勢いよく書き込むと空気も一緒に飲み込んでしまっています。
その後に大量の水を飲むと、胃の中では大量の空気と水分がたまり胃拡張になる可能性があります。
胃拡張になって膨らんだ胃は回転しやすい状態になり、胃捻転を引き起こすリスクが高まり大変危険です。
胃捻転の原因は不明ですが早食いも関連していると考えられています。
④喉に詰まる
犬も人間と同じで、急いで食べ過ぎると喉に詰まってしまう危険があります。
特に、飲み込む力が弱いシニア犬や子犬には注意が必要です。
▶早食いはこうやって改善しよう
①お皿を変える・おもちゃを使う
早食い防止の溝がついたお皿が販売されていますのでそれを使用するだけで、わんちゃんが食べづらくなり、早食い防止になります。
わざわざお皿を買わなくても、トレーなどにフードをばらまくだけで早食い防止に効果的です。
また、犬が前脚や鼻で転がすことによってフードが出てくる「知育おもちゃ」もおすすめです。
なかでも、「コング」シリーズは中にフードを詰めることができそれを転がして中身を出すので、遊び感覚で早食いを防止できます。
②ドライフードをふやかす
早食いで満腹感がない愛犬にはドライフードをふやかしてあげましょう。
水分を吸ったドライフードは満腹感が得やすいので早食いと食べ過ぎを改善することができます。
また、ふやかすことで早食い後の水のガブ飲みも防ぐことができます。
あまり水分を摂らない高齢犬の脱水も改善できるでしょう。
注意点として、ふやかしたフードは早く痛むので食べ残しはすぐ片付けてください。
③食事環境の改善
多頭飼いのご家庭ではみんな一緒にご飯をあげている場合が多いのではないでしょうか?
他の犬と一緒に食べると競争心からガツガツと食べがちです。
早く食べた子が他の子のフードを食べたがるなどトラブルのもとになることも。
多頭飼いや猫など他の動物がいる場合、違う部屋で与えるか、それぞれのクレートやケージの中で食べさせるなど別々のところで落ち着いて食べさせるようにしましょう。
また、飼い主や小さなおこさんの存在が気になる犬もいます。
側で見ているだけでガツガツ勢いよく食べてしまうので、少し離れたところで見守ってあげましょう。
▶こんなときは動物病院へ
早食い後次のような症状が見られたら急いで動物病院を受診しましょう。
・よだれをたくさん流す
・ソワソワ落ち着きがなくなる
・お腹が膨れる
・呼吸が荒い
・吐きたがるが何も出てこない
▶まとめ
いかがでしたか?
早食いは肥満になりやすいだけでなく、いろいろなリスクがあります。
上記を見直し、少しずつ改善していきましょう。